創エネ鉄骨カーポートは何kw載せたら元がとれるのか?
どうも『はたらく×くらす』を木と鉄で育む建築屋 丸善工業3代目の長善規(@maruzen3rd)です。
最近でこそ太陽光パネルを載せた鉄骨カーポートの引き合いが減りましたがEV車の普及・蓄電池の値頃感・固定売電期間切れが出てきたため今後増えるのでは無いかと考えています。
そうすると何kw載せたら元が取れる?むしろ鉄骨で下地をつくると元が取れない?いろんな創エネカーポートの疑問点が浮き上がってきますよね。
今日はこちらのテーマをまとめてみます。
創エネ鉄骨カーポートは買取20年でもとがとれるのか? 太陽光10kw以上の場合
まずは創エネ鉄骨カーポートのおさらいです。
創エネ鉄骨カーポートとは?
太陽光パネルを屋根の上に設置した鉄骨造のカーポートのこと。
こちらのメリットは鉄骨造ならではのカスタマイズが可能!
屋根の勾配も大きさもオーダーメイドが可能なので既存の住宅に合わせた勾配や最も太陽光発電効率の高い屋根勾配にすることができます。
太陽光パネルを10kw載せるには?
太陽光パネルを10kw分載せるにはどの程度の面積が必要になるでしょうか?
パネルの大きさを 1650mm×990mm (取付寸法 1740×1175】
パネル一枚の発電出力を250wと設定すると
横7段 × 縦6段 = 42枚
42枚 × 250w = 10.5kw
と試算できます。
すると必要な屋根の大きさは
横 1740mm × 7枚 = 12.18 m
縦 1175mm × 6枚 = 7.05m
すこし余裕をみて
12.5m × 7m = 87.5㎡
鉄骨カーポートの施工単価を3万円/㎡(土間コン込み)とすると
87.5㎡ × 3万円 = 262.5万円
太陽光パネルの施工単価を30万円とすると
10.5 × 25万円 = 262.5万円
合計すると 525万円 となりました
太陽光発電売電を試算すると
2020年度までの買取価格で試算すると
太陽光発電買取価格 2021年 12円(余剰買取・10kw以上〜50kw未満)
ちなみに19円(余剰買取・10kw未満)です。
しかも10kw以上も全量買取ではなく余剰買取となりました。
30%程度は自家消費を求められそれ以外を売電できるとあります。
つまり10kwで売電すると70%しか売れないってこと!?
ちょっと試算してみましょう
10.5kw × 1500kw(1年間の発電量) × 12円 = 189,000円
売電期間を仮に20年とすると
189,000円 × 20年 × 0.7 = 2,646,000円(20年)
元なんてとれません(2021年現在)。
これを9.5kwで試算してみると
9.5 × 1500kw ×19円 = 270,750円(一年間の売電)
ただしこちらも余剰売電なので同じように0.7をかけてみます。
270,750 × 10年(固定) × 0.7 = 1,895,250円(10年)
こちらももとは取れませんが住宅用とよばれている10kw未満の方が費用対効果は高いですね。
大きさのイメージはこちら
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まとめ
太陽光発電の売電も値段がかなり下がりましたね。2021年も2022年も売電価格は2円程度ずつ下がります。
上記の結果を考慮すると
・ガレージライフを楽しみたい
・蓄電池を購入するよていがある
・EV車に興味がある
・省エネに意識がある
といった人向けでしょうか・・・・。
時代が変われば商品も変わりますね。
ではでは。