リフト付きのガレージをつくるためのポイント
どうも『はたらく×くらす』を木と鉄で育む建築屋 丸善工業3代目の長善規(@maruzen3rd)です
今回はリフト付きのガレージをつくるためのポイントについてまとめてみます
最近リフトをガレージの中に設置することを前提としたご依頼が続いています
実際にご相談いただく場面でも「自分の手で愛車をとことん整備したい」「レストアを腰を据えてやりたい」というお話をよく耳にするようになりました
一口にリフトといっても種類はさまざまです
①二柱リフト
②門型リフト
③埋設リフト
それぞれ特徴が異なります
二柱リフトは2本の柱で車体を持ち上げるタイプで 下回り全体に手が届きやすく 個人ガレージでも人気の高い方式です
門型リフトは門のような形で車を跨ぐように設置するタイプで 設置場所の自由度が高いのが特徴です
埋設リフトは床下にリフト機構を埋め込むタイプで 見た目がすっきりし ガレージ内の空間を広く使えるという利点がありますが 床の掘り込み工事が必要になるため 計画段階から織り込んでおく必要があります
会長は農業高校出身で もともと農業機械や整備設備の扱いに長く携わってきました
その経験から二柱リフトの施工実績も積み重ねてきましたので それぞれの特徴や向き不向きについても実例を交えてお話しできるのが育みのガレージの強みだと思っています
実際の打ち合わせでは「結局どのタイプが自分に合っているのか分からない」というお声もよくいただきますので 使い方や車種 予算感を伺いながら 一緒に絞り込んでいくようにしています
個人向けガレージにリフトがあると 整備やレストアなどにかなり役立ちます
車の下に潜り込まなくても オイル漏れの確認や下回りの錆びチェックができるようになりますし 冬場の寒い地面に寝転がって作業する必要もなくなります
ただリフトを入れる際には あらかじめ気をつけておきたいポイントがいくつかあります
まずはシャッター開口部の高さ
リフトを設置するために必要な高さは 機種ごとにきちんと決まっています
せっかく計画を進めていたのに「リフトが入らない」なんてことになったら大変ですよね
実際に他社で建てた後になってリフトが入らず 増改築を検討されたというご相談をいただいたこともあります
このあたりは設計の初期段階で必ず確認しておくことをおすすめしています
よくある失敗パターンとして 車両本体の高さだけを基準にシャッターを決めてしまい 後からルーフキャリアやルーフボックスを載せられなくなったというケースがあります
普段はキャリアを積んでいなくても スキーやキャンプ道具を積む機会がある方は 車高にプラスして少し余裕を持たせておくと安心です
また将来的に車を買い替える可能性がある方は 今の愛車よりも背の高い車種を基準に考えておくと 長く使えるガレージになります
次はガレージ内部の最高高さ
リフトでクルマを上げたときに天井高さが足りず 中途半端な高さまでしか上がらない
そんなお話を耳にすることもあります
車の下に立って余裕を持って作業したいのか それとも収納として車を上に置いておければ十分なのか
目的によって必要な高さは変わってきますので 使い方をイメージしながら天井高さには余裕を持たせておきたいところです
実際の打ち合わせでは 身長やよく使う工具の高さまで含めてヒアリングすることもあります
「車の下に完全に立って作業したい」という方であれば 頭上に十分な余裕を持たせた梁下寸法が必要ですし 「軽く覗き込める程度で十分」という方であれば もう少しコンパクトな計画でも対応できます
このあたりは一度決めてしまうと後から変更しにくい部分ですので 実際にリフトで車を上げた状態を想像しながら 余裕を持って決めていただくことをおすすめしています
最後に電力とピット(埋設配管)
リフトを動かすための動力は考えてありますか
住宅から200Vを引き込む方法もありますし ガレージ単体に高圧電力を引き込む方法もあります
リフト以外にコンプレッサーやホイスト チェーンブロックなどの設備を予定しているかどうかによっても 必要な電力は変わってきます
埋設リフトの場合はピットや配管の位置もあらかじめ決めておく必要がありますので 基礎工事の前段階でしっかり計画を詰めておくと 後から慌てずに済みます
電力まわりでよくあるご相談が「後からエアコンやコンプレッサーを追加したくなった」というケースです
最初から少し余裕を持たせた配線計画にしておくと 後々の増設もスムーズになります
また埋設リフトを検討されている場合は 地下水位や地盤の状態によってピット工事の内容が変わってきますので 土地の状況を確認したうえで 二柱リフトとどちらが適しているかを一緒に検討させていただくこともあります
お客様とのやりとりから見えてきたこと
以前 二柱リフトの導入をご検討されていたお客様との打ち合わせで こんな一幕がありました
「愛車の車高はカタログ値で把握しているから大丈夫」とおっしゃっていたのですが 実際にメジャーで測ってみると サスペンションを変更していた影響でカタログ値より数センチ高くなっていたことが判明しました
カタログ値だけを鵜呑みにせず 実車を測ってから最終決定するというのは 地味ですがとても大事な工程だと改めて感じた出来事でした
また別のお客様では リフトの使用頻度が思ったより少なく 普段は主に収納スペースとして使いたいというご要望でした
このように「リフトをどれくらいの頻度で どんな用途で使うか」によって 必要な仕様は変わってきます
毎週末じっくり整備したい方と たまにオイル漏れをチェックできれば十分という方とでは 選ぶべきリフトのタイプも設計も変わってきますので 遠慮なくご自身の使い方を伝えていただければと思います
リフトのあるガレージライフ 想像するだけでも憧れますよね
こんなお客様の声をよく聞きます
「自分の車庫で油圧リフトに車を上げて じっくり下回りを見られる時間が何より楽しい」
「週末に友人を呼んで リフトで上げた車を眺めながら話すのが至福の時間です」
そんな時間を叶えるためにも 開口部の高さ 天井高さ 電力計画の3つは早めに押さえておきましょう
リフト導入で意外と見落とされがちなポイント
リフトそのものの選定に意識が向きがちですが 実は床の強度も忘れてはいけないポイントです
車両とリフトの重量を支えられるだけの床の仕様になっているか 施工前にきちんと確認しておく必要があります
弊社では床の仕上げやコンクリートの厚みについても リフトの機種に合わせて計画段階から調整するようにしています
またリフトの操作には安全上の注意点もあります
車両の重心バランスを考えずに上げてしまうと 思わぬ事故につながる可能性もありますので 導入時にはメーカーの取扱説明をしっかり確認していただき 定期的な点検も欠かさないようにお伝えしています
「せっかく導入したのに使い方が分からず放置してしまっている」という話も他社事例では耳にしますので 引き渡し後も気軽に質問していただけるような関係を大切にしています
もしもリフト付きガレージを検討されている場合は お気軽にご相談くださいませ
公式LINEだと相談しやすいかと思います
https://line.me/R/ti/p/%40qrp3290q
ではでは





