土間と広縁を活かす|農家住宅ならではの空間を今の暮らしに

農家住宅の土間と広縁|育みのガレージ(丸善工業)

農家の家には、他の住宅にはない空間があります。

土間と、広縁です。

「使っていないから潰したい」というご相談をいただくこともありますが、少し待ってください。

この二つは、農家の暮らしにとって理にかなった場所です。

今回は、土間と広縁を活かす改修の考え方をお話しします。

土間は「外と内の間」の作業場

長靴のまま入れる、濡れた物を置ける、汚れても水で流せる。

土間は、農作業と暮らしをつなぐ緩衝地帯として働いてきました。

この機能は、今も失われていません。

収穫物の一時置き、道具の手入れ、雨の日の作業場。

床材と照明、そしてコンセントの位置を見直すだけで、ぐっと使いやすくなります。

寒さの原因になっているなら、切り離す

一方で、土間が家全体の底冷えの原因になっている場合もあります。

そのときは、土間をなくすのではなく、居住空間との間をきちんと仕切るのが有効です。

断熱した建具を一枚入れる。土間側の壁と天井に断熱を回す。

土間は土間として残しながら、暮らす部屋は暖かくする。

両立できる方法があります。

広縁は、暮らしの余白

広縁は、日向ぼっこにも、お茶を飲むにも、荷物を広げるにも使える場所です。

ここを閉じて部屋にしてしまうと、かえって家が窮屈になることがあります。

おすすめしているのは、窓の性能を上げて広縁ごと暖かくする方法です。

冬でも使える広縁になると、家の中の居場所が一つ増えます。

使い方が変わったら、直しどきです

子どもが独立した、農作業の内容が変わった、機械が増えた。

暮らし方が変われば、必要な空間も変わります。

土間をもう少し広げたい、広縁の一部を収納にしたい。

そうした部分的な手直しでも、毎日の動きはずいぶん楽になります。

まとめ

土間と広縁は、農家住宅の弱点ではなく、持ち味です。

今の暮らしに合わせて手を入れれば、これからも役に立ち続けます。

「この空間、どうしたらいいだろう」と迷ったら、現地で一緒に考えましょう。

使う人の動きを見てから、直し方を決めるのが一番確かです。

 

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