建て替えずに住み継ぐ|農家住宅リノベという選択肢

農家住宅リノベーションの施工事例|育みのガレージ(丸善工業)

「建て替えたほうがいいのか、直して住んだほうがいいのか」。

農家さんから一番多くいただくご相談が、これです。

母屋は古い。けれど、壊すには惜しい。

その気持ちは、建物を見せていただくとよくわかります。

今回は、建て替えずに住み継ぐという選択について、判断のしかたをお話しします。

農家の母屋は、骨組みが強い

昔の農家住宅は、太い柱と梁で組まれています。

今では手に入りにくい寸法の材が、当たり前のように使われていることも珍しくありません。

傷んでいるのは屋根や水まわり、外まわりの建具であることがほとんどで、骨組みそのものは元気な場合が多いのです。

この「使える骨組み」が残っているかどうかが、住み継げるかどうかの分かれ目になります。

見るべきは、屋根・水まわり・基礎

まず屋根です。雨漏りを長年放置していると、梁や桁まで傷みが進みます。

次に水まわり。台所や浴室の床下は、湿気で土台が傷んでいることがあります。

そして基礎。昔ながらの石場建てや、鉄筋の入っていない基礎の場合、補強の考え方が変わります。

この三つを見れば、直して住めるかどうかの見当はおおよそつきます。

「全部を今の家にする」必要はない

リノベというと、間取りを一新して新築同様にする姿を想像されるかもしれません。

ですが農家住宅の場合、それが正解とは限りません。

広い続き間や大きな土間は、農作業と暮らしが地続きだからこそ生きてくる空間です。

使う部屋をきちんと暖かくして、使わない部屋は無理に手を入れない。

そういうメリハリのある直し方のほうが、結果として住みやすくなります。

建て替えを選んだほうがいい場合もある

正直にお伝えすると、直すより建て替えたほうがいい建物もあります。

骨組みまで傷みが回っている場合や、直す範囲が広くなりすぎる場合です。

そういうときは、はっきりそう申し上げます。

無理に改修をすすめて、あとで後悔していただきたくないからです。

まとめ

建て替えか改修かは、思い入れだけでも、金額だけでも決められません。

建物の状態を見たうえで、これから何年、誰が住むのかを一緒に考えることが先です。

二級建築士が現地を見て、正直な見立てをお伝えします。

「うちはどっちだろう」と迷ったら、その段階でご相談ください。

 

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